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細部 detail
長く愛される工夫
物を深く観察していくと、職人気質が生み出す質の高さや機能性、年月の経過と共に分かってくる特別な風合いなどが見えてきます。毎日開け閉めを繰り返しても狂いの生じない建具の組子やドアの取っ手の角度などは、決して偶然の産物ではなく、作り手によって考え抜かれたデザインの結果なのです。
このような細部へ注意を払うことは私たちにとって大変重要なことです。
使う立場として、最初の一回目だけだけではなく、数度、数年、使い続けてそれがどう機能し、どう見えてくるか、見た目の大切さやカタログの示す機能などと天秤にかけてみるのも重要です。
どんなお買い得な物でも、見掛け倒しであれば、長持ちしないことは言うまでもなく、愛着がわかないものです。
誰もが一度はそうした失敗をして初めて、お手ごろ感や見かけだけでなく、少なくとも手の届く範囲で最高品質のものに投資する方が経済的だと気づくのではないでしょうか。
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