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天井の高さ
住まいづくりで最も関心が高いのは「間取り」です。
最近は、部屋と部屋を自由に連ねたプランが増えていて、平面寸法はこなれてきているといってよいでしょう。しかし、立体寸法となると、よく分からない人が
多いようです。
ひと頃、天井が高いと天才が育つというテレビCMに幻惑されて、高い天井がもてはやされましたが、
靴を脱ぎ、床座の生活では、高い天井は何とも落ち着かなくて、不安定な気持ちになります。
天井が高いことと、部屋を広く感じることは別のことで、それは、にじり口から入った茶室の狭い空間が、まるで宇宙のように広く感じることが如実に表しています。
和室で大切なのは、窓の高さで、低いほうが空間的に広がります。また、天井いっぱいまでの高さまで窓があると、天井が低くても目線が抜けているので、かえって広さを感じることができるのです。
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